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「お前は男として、デカい乳を揉みしだきたいとは思わんのか!?」
「……そーですね」
「ぱふぱふされたいとは思わないのか!?」
「……そーですね」
いいともかよ。
俺がどんなに力説しようと、円はのらりくらりと受け流してしまう。
これでは、永遠に巨乳の素晴らしさは何たるかと言うことを理解してもらえない。
この、草食系男子めッ……!
あまりに円のテンションが冷めているせいで、せっかくの勢いも死んでしまい、俺の熱も少しばかり引いてきた。
落ち着きを取り戻した俺は、力押しから懇願へと作戦をスライドさせる事にした。
「なぁ、お前さえその気になれば日本中……いや世界中の巨乳を手にする事が出来るんだぜ? それがどんなに素晴らしい事か、全く理解できないワケじゃないだろ?」
「……いや、出来るワケないでしょ」
やっと、苦笑気味のツッコミが返ってきた。
普通に会話してくれてるだけなのに、すげぇ嬉しいんですけど。
ツンデレを好きになる部分ってこんな感じなのかね……。
惚れてまうやろ。
しかし……。
ううむ、仕事を再開してくれるのは嬉しいけど、今のはあながち冗談でもなかったんだが……。
マジでコイツなら天下を取れると思う。
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