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主人公にドン引きされる親友ポジションって、毎回こんな気持ちになるのか……。
毎度毎度涙を流したりしてる理由も分かるというものだ。
俺?
もう少しで決壊しそうです。
しかし、後戻りは出来ない。する気も無いが。
なので、
「大きい方が色々と利点や魅力があるだろうが!」
「そ、そうかな? どちらも変わらない気がするけど――」
「この阿呆がッ!」
優柔不断発言を繰り返す円を一喝。
何にも分かっちゃいないコイツに、嫌々ながらも巨乳の素晴らしさを説く事にした。
……嫌々だからな? 仕方無く、だからな?
「え~……コホン。いいかね、本郷くん」
「なんでキャラ変わってるの?」
「いいだろ別に」
雰囲気を出したいんだよ。
何でもかんでもツッコミをされると、段々恥ずかしくなってくるじゃないか。
羞恥心を打ち消す意味も兼ねて、もう一度咳払いをしてから口を開く。
「本郷くん、巨乳の一番の魅力とは、どこか分かるかね?」
「え? う~ん……」
正直、こんな質問に真面目に取り組む円には本気で敬服するわぁ。
円は、考え込んだ末に一言。
「ごめん、分かんないや」
……まぁ、具体的な答えを期待してはいなかったよ。円だしな。
前向きに問題に挑んだ姿勢は評価に値するが。
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