武装中学生

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「そうだよゼンジ。お前の能力を活かして、オレたちスリーマンセルにしかできない発表をしようぜ!スタンリー=キューブリック監督の『時計仕掛けのオレンジ』みたいにさ」 遅れて会話に参加してきたソウイチが、いつものように映画を絡めアツく語ってくるが、なんだよ時計ナントカって。 「・・ああ、考えとくよ。じゃあ」 適当に濁してゼンジは教室を後にする。不服そうなマホの声が追いすがる。 「あっ、待って!今日せっかく情報室借りて3人で課題研究しようと思ったのにー」 「ゼンジー、待ってっからなー!」 ソウイチの声に手は振り返す。
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