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中高併催の練武祭は、生徒の戦闘能力を多角的に評価する競技会であり、徒手格闘から射撃、戦略や戦術シミュレーション等のいずれかへの参加が義務付けられている。ゼンジは体力にも射撃にも自信がなく、しかたなく参加した戦術シミュレーションで高等部の生徒もてこずったプログラムを攻略したのだった。
しかし実際のところ、ゼンジにもなぜ自分が攻略できたのか確証はなく、ただ攻略に没頭していた瞬間の、なんというか“生きている”感をわずかに思い出せるだけである。普段の戦略戦術理論の授業では、あまりとび抜けた成績という訳でもない。
それよりも困るのが、教官から戦術特別研究班への参加を求められたり、こうして自分にそういう能力を期待されることだ。ただでさえ赤面症で注目されるのは苦手なのに。
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