序章

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カチャ―― 錆びれた錠前を一人の少年が解錠した。 少年は扉に付いた金属製のドアノブに手を掛けた。 扉には閲覧禁止と書かれた札が掛かっている。 少年がどこから鍵を手に入れたのかは、分からないが少年は迷い無く扉を開けた。 扉の中に入る少年。 扉は閉めずに部屋の中心に位置する木製のテーブルを目指す。 テーブルの上には、黒く分厚い本が置かれている。 本の表紙には『悪魔の書』と殴り書ぎされている。 少年は恐る恐る本に手を付けた。 その瞬間、少年の目は虚ろになり、顔色は異常な程白くなった。 少年は何かに取り付かれた様に口を開いた。
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