俺とちはる

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「こいつ、この辺りにヒーローが住んでるっていうんだ。赤いヒーローが…。そんなのテレビの中の奴らだって言ってんのに…。」 少年の言葉に俺は笑顔のまま、大量の汗が体を伝うのを感じた。 『ヤベぇ…。それ、俺じゃん』 そういえば、この前SOX事務所の料理対決のあと、派手に打ち上げして、調子のって企ンダーの衣装着たまま、自作のテーマソング歌って帰ってた時に…。 俺は泣き止んだ男の子の顔をもう一度覗き込む …はい、会ったことあるよねぇぇぇ。 『お兄さんは敵と戦う人ですか?』 3日程前、ご機嫌で帰る俺に確かにこの男の子は話しかけてきた
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