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中3の夏
私の名前は曖。普通の中学生。
私は付き合っていた彼氏と別れ、部活もスランプに落ち入り、毎日をただなんとなく過ごしていた。
また夏期講習かあ、とため息をつき家を出た。
いつも通りの授業をうけ、帰ろうと思ったとき
「何暗い顔してんの?」
といきなり声をかけられた。
振り向いてみると、そこには1年のとき塾で同じクラスだった雅君がいた。
私は、あんまり喋ったこともなかったので、声をかけられてびっくりした。
びっくりしたのはそれだけじゃない。
あの長かった髪をバッサリ切っていたのだ。しかも、前よりも明るくなっている。
驚きを隠せない私を雅は変な目でみてくる。
「雅君だったよね?」
「そうだよ。お前ずっと見てなかったから、塾辞めたのかと思ってたわ笑」
「あ、そうなんだ。」
変わっちゃったな、と思い雅の少し後ろを歩く。
この時はもう
好きになってたのかな?
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