初恋

11/13
前へ
/15ページ
次へ
登校中、四宮はあえて昨日のことには触れず、海人も何も言わなかった。 「海人…現国の課題やって来ました?」 「あっ…忘れていた。そういえば今日提出…昨日あれから寝ちゃったから…」 苦笑する海人に四宮が微笑む。 「うつしますか?」 「あっ…いいの?」 「お互い様でしょ?って書きうつす時間が間に合うかな…」 チラリと時計を見ると9:30を少し過ぎていた。 幸い今日は2現目からなので多少の余裕がありそうだ。 「その腕だとギリギリかな?まだ酷く痛みますか?」 「大丈夫。その…有難う」 海人は俯いて告げた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加