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あたしは急いで海に向かった。
悔しくて悲しくて…
どうしたらいいか
わからなくなってしまった。
なっちゃん…
ごめんなさい…。
この子を…
守れないかもしれない。
「あの…このタオル、貸してくださった方ですよね?」
後ろから声が聞こえた。
涙でぐちゃぐちゃになっていた。
振り返れない。
「僕、実は…やっかいな病気になってしまって…。なんか…いろいろ迷ってるんです。」
やっかいな病気?
「気になる人が出来たのに…その人に近づくのが怖くて。」
「そうなんだ…。あたし、ここにいるだけで辛いの…助けて?」
情けない。
知らない人に助けてなんて。
「自分も叫びたいです。」
あたし…
死んじゃおうかな。
この子と一緒に。
「一緒に死んじゃう?」
…何いってるんだ。
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