*3 生きる

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--- 「…待って!」 気がつくと、自分のベットに横になっていた。 あれは…夢? 「…夢なんかじゃない。」 手には、あのときのタオルが握られている。 ほんのり、レモンの香りが残っている。 「写真…」 急いで屋根裏部屋に向かった。 絶対にある。 写真… 『大ちゃんアルバム』 これかも! 「あってますよーに。」 パラッ… 「嘘…」 制服姿の2人が写っている。 電車であった女子高校生も、海であった人も… この2人だった。 「海野さん…ありがとう。あたし、決めたよ。」
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