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「桃…」
後ろには、お父さんが
笑顔で見つめていた。
「大貴は…本当に、舞のことを愛していたんだ。2人の関係は、どんなことをしても崩れないって思ってた。」
写真を見ながら、そう言った。
「あたし…海野さんに会ったよ…。あたし、もう少しはやく海野さんだって気づいたら…」
ぽん…
「もう、いいよ。泣かないで。…なぁ、桃?お前は、小さい頃からずっと諦めやすかったりしてたから…不安だし、普通の親なら許してはいないよ。」
…お父さん?
「確かに、順序よくいかないっていうのは悲しい。だけど、親の気持ちだけで、小さな命を諦めてほしくない。」
あたしは涙が止まらなかった。
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