13人が本棚に入れています
本棚に追加
そのこは頷いた。
「ちょっとおかしいかもね。」
え?おかしい?
「空と海の間の線をね…『地平線』って言うんだって。」
「ちへいせん…?」
青と水色の間…
ぼんやり淡い、あの線。
「ずーっと海を泳いで行ったら、あの場所に行けるかな?」
それから日が暮れるまで、2人で見つめていた。
なぜか、全く飽きたりしなかった。
あなたは、一人で
あの線を見ていたんだね。
今度から、あたしも見たい。
最初のコメントを投稿しよう!