-1 君は何を見ているの?-

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そのこは頷いた。 「ちょっとおかしいかもね。」 え?おかしい? 「空と海の間の線をね…『地平線』って言うんだって。」 「ちへいせん…?」 青と水色の間… ぼんやり淡い、あの線。 「ずーっと海を泳いで行ったら、あの場所に行けるかな?」 それから日が暮れるまで、2人で見つめていた。 なぜか、全く飽きたりしなかった。 あなたは、一人で あの線を見ていたんだね。 今度から、あたしも見たい。
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