-2 あたしは、あたし。-

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弱音をはいたのは、 ママの前で泣き崩れたのはもしかしたら初めてかも。 でも、正直 ほっとした。 ママは、あたしを忘れていない。 気づかないでごめんね?って、ママの涙がそうあたしに伝えてる。 もしも、あの子と地平線ってところに逃げていたら… あたしは、絶対に後悔していた。 「これから、忙しくなるし新しい学校で友達をつくるのは大変だけど、できる?」 あたしは、うなずいた。 ありがとう、その一言で充分満たされる。 それからすぐに、引っ越した。 北海道は、結構慣れるのが大変だった。
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