-2 あたしは、あたし。-

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中学2年。 もう海で出会った少年のことを忘れてしまっていた。 ハガキもいつどこに置いたか記憶になかった。 「ごめん。お母さん、違う病院に入院しないといけないの。」 お母さんの新しい病院は、昔住んでいた場所。 ほとんど記憶になく、はやくお母さんが健康になってほしいという願いしかなかった。 「引っ越しってことだよね?」 新しい友達が出来たばかりだった。 「大丈夫!荷物まとめ、得意だから!」 そうつよがった。
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