子猫

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微睡みの中で何を夢見ん よみがえるのは母の乳 記憶の残滓をすう すう 行方の知れぬ兄弟たちと 戯れて眠った刹那の日々よ いつか薄れゆくとしても 決して上書きされぬもの あまやかな声を忘れはしまい 毛布にくるんだ小さな毛並み 今はただ あたたかくして 御休み
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