プロローグ

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それはうちも例外じゃないってことだな すっかり太陽は沈み、闇が支配する真夜中の街道に野宿をする俺。 噂の没落した元貴族ミレス・プレブスとは俺のこと 我が家は王国の東北地方を統治する大きくもなければ小さくもない普通の貴族であった。 強いて言うなら我がプレブス家はどちらかといえば武家寄りで魔法が開発される前の帝国との大戦では俺の曾々々祖父がなかなかの活躍をしたらしい。 だが、魔法が開発され騎士がコスパが高い割にあまり役に立たない無能になってしまったためちょうど一週間前に我が家の領土は国王にお返しするという簡単に言えば貴族をクビになったわけだ。 そんな訳でめでたく平民の仲間入りをした俺なわけだが、只今この国の都王都を目指し絶賛野宿中である。 理由は複雑なふりをして単純なのでバッサリと説明すると、いくら主力が魔法使いに移ったといっても魔法は使える者は少なく騎士も活躍の機会がある。 騎士である親父もそれに乗っかり生活をしていくわけなのだが、今までと違ってお給料がよくないというわけだ。 そこで兄弟達の中で一番年長である俺は旅に出すという名の自立を強制されたわけである。 一応、旅の資金としてなけなしのお金は戴いたのでせっかくなので王都にいってみる事にしたというわけなのだ。
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