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単純な理由ではあるが、王都はこの国で最も栄えている街なので、当然職も多い。
いくら親からお金をもらったといえども働かなくてはこのまま野垂れ死ぬだけだ。
少々、短絡的だがまずは王都に行き金を稼ぎつつ次の旅のプランをたてようという算段である。
幸いにも、騎士な親父に幼少から剣の手ほどきは受けれているので、腕に覚えはある。
一番の理想はどこかの用心棒あたりが理想だ。
「うぅ…さむっ」
冬はあけたといってもまだまだ初春の夜は寒い。
俺は薄いローブを精いっぱいのばすがあまり効果はない。
昨日までのベットの生活が既に懐かしくせめて街に入ったら暖かいベットがあるところで眠ろうと考えながら、俺は人生初の野宿の夜を過ごした。
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