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次の瞬間、弓弦がぷつりと切れた。
「命運尽きたな!信長!皆の者!かか れぃ!!」 光秀の号令に兵士達が突撃を仕掛ける。
信長は長刀を持ち応戦するが多勢に無勢である。 小姓たちが次々と倒れ、信長自身も重症を 負った。
これまでだな……。 悟った信長は蘭丸を伴い殿中深くに入って 行った。 室内の掛けられる鍵という鍵全てに掛けた。
にっちもさっちも行かなくなった光秀は火矢 を放つだけでなく油を蒔いて火を着けた。
あっという間に燃え広がる炎。
信長の助かる見込みはほとんどなかった。
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