勇者がイケメンって設定はどこから生まれたのだろうか

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「また、取り逃がしてしまった訳ですか……」 レウスの方を見ながら真司の元へと帰ってゆくミョン。恐らく戦闘を続けていたら本気で斬りに行っていただろう。 「気にすんなよ。後でキールを思いっきり叩き斬ってやればいいさ」 「……はい」 納得のいかない感じのミョンであったが、真司の言葉を聞いて渋々言うことを聞いた。 「マジかよ!魔武器でも使い魔でも負けるなんてよぉ!」 レウスを魔石に戻したエリウスがじたんだを踏みながら悔しがっている。 エリウスよ、お前は後に俺とのテスト勝負でも負けることになるだろう。 「でも使いこなせば強くなりそうな感じだぜ?」 真司がそれをフォローする。 「毎日ちゃんと唐辛子を与えているのに……何故だ!?」 「唐辛子云々の問題じゃないと思うけど……」 ただ単に自分の使い魔が強力なだけな気がすると思った真司であった。 「これだけ強力なメンツに更にアンヴァルを加えるのか……」 真司と一緒に観戦していた邪帝が顎に手を置きながら考え込んでいる。 「いや、アンヴァルはただ可愛いから欲しいだけだし」 「そんな理由で使い魔を増やしていたらキリがないと思うがな」 呆れた口調で真司に言い返す邪帝。 「大丈夫だって。魔力なら腐るほどあるんだしさ」 ドヤ顔で言い放つ真司。もう完全にチート主人公の特権を乱用している真司だった。
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