勇者がイケメンって設定はどこから生まれたのだろうか

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「雑魚を20回も相手にするとはな……。同情するよ」 邪帝が呆れた声でキールの方を見ながら言っている。 「真司さん、どうしますか」 「行列に並んで待つなんて俺がすると思うか? ミョン、行列にいる使い魔全員斬ってきていいぞ」 真司の言葉を聞くと、ミョンはニヤリと笑いながら刀に手を掛けてすぐさま行列の中へと飛び込んでいった。 直後――使い魔達の悲鳴で奇襲を受けた主達は、自分等の使い魔を回復させるために次々と列を離れてゆく。 「行列、排除完了しました」 刀を血かケチャップか何かで赤に染めて、ミョンは真司に向かって敬礼をしながらミッション完了を伝えた。 「ご苦労、これで邪魔するヤツは消えた。邪帝、準備はいいか?」 「……本当にやるのか?」 キールとの対決を前に邪帝は真司が用意した作戦を決行するのに、少し戸惑っている。 「ああ、正直アイツの使い魔の強さと、捕獲の両方の事を考えた時、コイツで行くのが一番ベストだと俺は思ったんだ。 だから……頼む!」 「……お前がそう言うのならば………ソレを信じようじゃないか」 真司の願いを受け入れた邪帝。そんな真司は邪帝にある物を渡した。 「コレは?」 「ハンバーガーだぜ。腹が減っては戦は出来ないって言葉、聞いたことないか?」 真司は某ファーストフード店とよく似たハンバーガーを邪帝に手渡す。 「確かにそうだな。では勝利を信じていただくとしよう」
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