勇者がイケメンって設定はどこから生まれたのだろうか

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「やぁ、おはよう☆」 まず最初に現れたのは――赤髪で黄色い服を纏い、ピエロのような顔をしたアイツだ。 そう、あの教祖様である。 「ウオォォォ!!ドナルドキター!!」 「教祖様を召喚だと!?何てやつだww」 ドナルドを見て、ギャラリー達のボルテージが一気に上昇してゆく。それを背に、真司は2体目の使い魔を呼び出す。 「……貴様を許さない」 次に出てきたのは――鋭い眼光でキールを睨み、紫の鎧を身につけた黒いオーラを纏った侍だ。 背中と腰に刀を1本ずつ差しているが、背中の刀を取れば歴史上の誰かさんにそっくりだ。 「アレ、ミョンは?」 思わず真司はそう呟いた。すると、いきなり誰かから頭の中で相手と会話する念話が来た。 《私はここですよ?》 声のした方を見ると、そこには戦国バ〇ラで有名な武将――石田三成が立っている。 《どういうつもりだミョン!》 《一度なってみたかったんですよ。三成様カッコイイじゃないですか!私と同じ剣士ですよ!?》 興奮気味にテンションが上がりながら話したミョン。もしかして腐女子、または歴女なのか。 てか何故三成になったのかを教えて欲しかった……。 《まぁ、何でもいいよ。お前の好きにしろ》 テンションが上がって対応がウザくなったのか、真司はミョンに戦闘の全てを任せることにした。 《オイ真司、何故俺はこんな姿なんだ!》 今度は邪帝が怒り口調で訴えてきた。 我が儘で文句の多い真司の使い魔達である。
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