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「さて、どうしたものか……」
邪帝はこれからの行動について悩んでいた。
真司からはアンヴァルを捕獲しろと命令されただけで、どのように捕獲するなどの手順は言っていなかったのだ。
「王道のハンバーガーで攻めるか、それとも……」
咄嗟に頭に浮かんだ案を採用し、捕獲に向けての構想を練り始める。
その間にも絶え間なく来るアンヴァルの攻撃を避け続けなければならない。普通に戦っていれば、既に決着はついている筈だろう。
「何故攻撃してこないんですか?私を嘗めているんですか!」
アンヴァルも遂に変だと感じたらしく、ドナルドに真意を尋ねる。
しかし相変わらずのポーカーフェイスで何を考えているのかわからない。
「返答も無しですか。じゃあ潔く負けを認めて下さい!」
アンヴァルの剣が鋭い閃光を放ち、それがドナルドの首に目掛けて突きにいった。
「はあぁぁぁぁ!!」
「ルー!☆」
その刹那――ドナルドがアンヴァルに手を加えた。
アンヴァルの攻撃はドナルドが瞬間的に回避し、命中はしなかった。
その影響でお互いの距離が一気に縮まった。さらに、アンヴァルを見ると彼女は口に何かを加えていた。
「!?」
アンヴァルはそれにただ驚いていた。
ドナルドの攻撃速度にもだが、一番の驚きは自分がくわえているものだった。
「ドナルドは、ドリンクよりシェイク派なんだぁ!」
そう、ドナルドがアンヴァルに向けた物――それはSサイズ程のマックシェイクだった。
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