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続いてドナルドはアンヴァルにハンバーガーを食べさせる。
何かお前ら見てると殺意が湧いてくるわ(笑)。
《真司、そろそろ行くぞ》
ドナルド化した邪帝が再びアンヴァルとの交渉に入るらしい。
《おう頑張れ!成功したらマック奢るわ》
親指を立ててドナルドにエールを送る。この暗い使い魔のメンツに光を!
アンヴァルはハンバーガーを食べ終えると、もう一度シェイクを要求してきた。
マジで気に入ったらしい。
しかしドナルドはさっきとは違い、手に持ったシェイクをアンヴァルに取られないように遠ざけている。
「何でくれないんですか!」
オイ、何で怒らせてんだよ。そんなんじゃあ交渉決裂してしまうじゃないか。
「ドナルドはそんなに優しい人じゃないんだ」
やめろ邪帝。ドナルドを悪い風に言うな。アイツはこの世にハンバーガーを広めた教祖様だぞ。
お前みたいな暗黒変態帝とは全然格上なんだよ。
「このシェイクが欲しかったら――ドナルド達の仲間にならないかい?」
ドナルドはシェイクの交換条件としてキールを裏切り、真司の使い魔になることを要求した。
流石は邪帝。うまい交渉だが条件が割にあっていない。このままだと拒否されるだろう。
こんな条件、俺でも嫌だわ。
このドナルドの言葉の後、しばらくの間静寂が訪れた。
既に両者は武器を収め、戦争でいう講和交渉に入っているのだ。
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