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「嘘……だろ!?」
真司が見たもの――それは結界のあちらこちらに血糊が付き、黒いオーラに包まれている三成(ミョン)が翼をもぎ取られ、ただの白馬となったヴァルハラをメッタ斬りにしている残酷な光景だった。
「あ……あ………」
それを見ていたキールも言葉を失う。当然真司も(゜ロ゜;←こんな感じの表情でただ黙って勝負の行く末を見守るしかなかった。
「立てヴァルハラ。立て、そしてもう一度俺に殺されろ!!」
激昂している三成。完全にスイッチが入ってしまっている。
既に虫の息のヴァルハラはペガサスは勿論、乗っていた騎士も立ち上がるのが困難な程傷ついていた。
「そうか。なら今すぐに楽にしてやる」
三成が天に向けて刀を振り上げる。直後、力に任せて一気に振り落とした。
「や……め………」
「やめろミョン!そいつのライフはもう0だ!」
流石にこれ以上グロテスクな惨劇を見たくないと思った真司は、キールに代わって戦闘を中止させるようミョンに命じた。
「主か。……ちっ、興醒めだな」
騎士とペガサスを蹴り飛ばして刀を収めると、ミョンは三成のまま真司の元へと帰っていった。
「何故止めた?」
「お前はやり過ぎなんだよ戦闘狂」
もうミョンには『戦闘狂』の二つ名をあげることにした。ちなみに邪帝には『変態帝』の名が付いている。
「くっ、ヴァルハラ……。オイ真司!」
誰が美味し〇ぼだ。
眉間にシワを寄せて怒っているキールが、真司に近づいてきた。
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