勇者がイケメンって設定はどこから生まれたのだろうか

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その後の座学の授業は寝て時間を過ごし、昼休みを迎えた。 「ご主人様、お昼もマックで食べましょう!」 アンヴァルはまた腕を掴んできた。 どんだけマック好きになったんだよ。天使なんかやってないでマックの従業員として働いて来い。 「真司さん、私のお弁当にはツナマヨが入っていますよ?」 ミョンが黒い笑みを浮かべながら、アンヴァルとは反対側から囁いてきた。 そう言えばミョンに朝飯でツナマヨ抜いた代わりに、弁当に入れたって言ってたような……。 となれば弁当を食べるしか選択肢はないだろう。 「あーアンヴァル。マックはまた今度な」 「え~、シェイク飲みたいです……」 「さっきLサイズ2杯も飲んだやつ誰だよ!」 勿論アンヴァルである。 てかこれ以上シェイクを飲ませたら腹を壊して太ってしまい、折角のプロポーションが台無しになるぞ。 「ダメ……ですか?」 涙目+上目遣いの最強コンボである。 ここは何を言われようと耐えるべきだ! 「無理」 「…………」 遂に無言になってしまったアンヴァル。 本当は気にしてあげたいのだが、ツナマヨを口に運ぶその本能がそれを妨げていた。 あぁ、やっぱツナマヨ最高。 「一人で飯とか連れねぇな。俺を誘えばよかったじゃん」 ツナマヨの美味さに舌鼓を打っていると、やはりポケ〇ンパンを食べながらエリウスが近づいてきた。 「何の用だ、ポ〇モンマスター」 「伏せる場所ずれたぜ」 「気にすんなサ〇シ」 「あんなピ〇チュウ一筋の奴と一緒にするな」 エリウスよ、あいつにとってピカ〇ュウ、いやポケ〇ンは俺達でいう使い魔の存在だ。 そんなに悪く言ってやるなよ。
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