マグロとエビの仁義なき争い

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「お前もいつか自分の闇の魔力が暴走すると分かっていた筈だ。その暴走が……昨日の件だからな」 ちなみに、真司はその時のことをはっきりと覚えていないらしい。 ただ分かっていることは、フィオナを倒された怒りで我を忘れ、見たことのない自分の別の人格が一時的に体を支配していたことだけだった。 しかし、大天使にはそれは十分過ぎる情報だ。 別の人格が出現したということで事の重大さがよくわかるからだ。 「でも、なんでソレが力を選ぶのと関係があるんだ?」 さっきまで胡座をかいて話を聞いていた真司は、体を横にして携帯をいじり始めた。 事の重大さが分かっていない真司に、大天使はタメ息をつきながら解説する。 「このまま放置すれば別の人格がお前を乗っ取るかもしれない。その前に対策を講じる必要があるだろ」 「大丈夫だって。その別人格をチートなツナマヨの力で抑えてしまえば全て解決するじゃん」 パズ〇ラのコンボを決めながら楽観的な意見を真司は述べた。 「真司、残念だがそのチートな力は……闇の力のほうなんだ」 「えっ!?嘘やん」 寝転がっていた真司は急に飛び起きた。ようやく重大さに気づいたようだ。 「まさか忘れた訳ではないだろうな?誰がお前にチートな力を与えたのかを」 真司の顔から冷や汗が滲み出てきた。
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