そのマラその後

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 楽屋に行くと、出番が終わったDICK LICKERSという男一人女二人のスリーピース、パンクバンドがいた。『びんの中の白い…』と歌う牛乳の曲や、三種のチーズを頼んで、『後悔してる』とひたすら歌ったり個性的なバンドだ。  ギターボーカルの猫とベースの蛸が何やら盛り上がっているのをドラムの青野が苦笑をしながら話しを聞いている。 「おつかれ!!盛り上がってんな猫と蛸。」 「シンちゃんさ…アタシプッシーCatって言うのぉ…いい加減覚えてよね。シンちゃんオッサンやからボケ入ってんじゃねえの?イヒヒッ。」  この猫…年は一回り以上下。どんな奴が相手でもこの調子で、生意気だが人懐っこくてカワイイ奴だ。  すっぴんはナベアツに似ててヤバいらしいが…結構可愛いらしい顔立ちだと思う…が…やはりこの真っ黒なアイラインとシャドーを落としたら…保証は無いのだろう。 「シンジさんとかにその態度なプッシさんに、わーはいつもヒヤヒヤさせられる。」  バツが悪そうに頭を掻きながらドラムの青野が言う。 「ところで何の話ししてたんだ…エロ娘お二人さんはよぉ。」 「割り箸プレイですよ。ナンタイモリ。」  蛸が愉快そうに話す。 「ナンタイモリって…なんだ?蛸だけに軟体盛りか??」 「違いますよ…シンジさん。男の体に盛るねん。男同士で割り箸プレー。男体盛りで割り箸つこていただきますやねんて。あっひゃあ!!」  ああ…そう言えば蛸、BL好きの腐女子だと聞いた事がある。 「軟体盛り…ヌルヌルしてそうでキモそうだな。割り箸プレイは割り箸で摘んで引っ張ったりするんだよ。色んなところをさ。」  軟体盛りも男体盛りも興味はないが…猫が言う割り箸で摘んで引っ張ったりは興味がある。 「なんだそれ?楽しそうだな。割り箸プレイって実際にあるのか?」 「いや…あるのかな?知らん。シンちゃんラディンズのギタボ知っとる??」 「ああ、CHERRYだろ?あいつ面白いよな。アイツのギターを弾きながらのセーラーコスはメイドコスで有名なキャプテン・センシブルも真っ青だよな。ギャハハ…。猫は知り合いなのか?」 「そうあの人、CHERRYさん…フフフッ。ラーメン屋さんで割る前の割り箸を仲間と乳首に挟んで遊んでてさ…プレイ的な臭いはせんかったけど…ウケ狙いな感じで。」 「その話しから割り箸プレーまで話しが発展したんですよ。」  青野が説明した。
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