そのマラその後

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「シンちゃんさ、好きそうよね、割り箸プレイみたいな訳のわからんような変態なの。噂によると随分変態らしいやん?」 「どんな噂だ?」  色んなヤツ食ったからな…噂にもなるかもな。 「詳しくは知らんけど…The leftoversのシンジさんはど変態やって聞いたよ。んで、シンちゃんのディックちゃんの威力はいかほどかしらん??」  猫が上目使いで悪戯っぽく微笑む。  その笑顔が妖艶に見えて、不覚にもドキッとした。 「試してみるかぁ?がはは…。なんてな。」 「ギャリック砲…やったりして。シンジさんのチン…。」  蛸がニヤリと笑う。 「ギャリック砲は、青野君やなかったっけ?噂にはなってないけど。」  猫は豪快に笑いながら青野の背中をバシっと叩いた。 「わーは噂になるような乱れ撃ちはしないから。」  青野は苦笑して、猫の肩を軽く小突いた。 「んじゃ、俺、失礼するわ。人探してんだよ。」  楽屋を出て通路を見渡した。  うーん、居ないな…中だな。  中に入るとTheコックサッカーズがやっていた。  お気に入りのバンドだ。盛り上がりたいのは山々だが、ミウミ探しのが先決だ。  大して広くないこのハコに随分な数の人間が押し込まれている。  人を掻き分け前へ進む。うちのバンドのドラム担当モヒカン頭の賢治が拳を振り上げて叫んでいるのが見える。  賢治はこちらに気付くと、よお!と手をあげた。 「ミウが見つかんねぇ。」  俺は大声を張り上げた。 「ああ?聞こえねえよ。」  曲が終わるのを待って、賢治に再び声を掛けた。 「ミウが見つかんねぇ。」 「ん?ミウってこの間のカワイ娘ちゃんか?あの娘なら、居ればわかりそうだろ…すげえ別嬪だし、オシャレだし、目立ちそうだろ。見つけたら声かけてやるよ。」 「ああ…サンキュな。」  俺は再びミウを探しはじめた。
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