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「いいか?俺が呼んだら入れよ」
「はい」
上村はそれだけ言うと教室に入って行った
「おら~、席に着け~」
ガヤガヤとしていた教室が静かになる
「早速だが、教室は転校生を紹介する」
「先生、その転校生は男ですか?女ですか?」
一人の生徒が上村に質問する
「女子どもは喜べ、男子どもは残念だったな。男だ」
女子はキャーと叫び、男子はマジかと若干落ち込んでいる
「じゃぁ入って来い」
俺は呼ばれたので教室のドアを開けて入って行く
「今日から皆さんと同じ学校に通うことになった神奈 恭介です。よろしくお願いします」
俺は黒板に名前を書くとお辞儀をした
「じゃぁ神奈の席は……」
「先生、私の席の隣空いています」
一人の女子生徒が手を挙げて言った
「そうだな、あそこ使え。わからない事があったら隣の神宮寺に聞いてくれ」
俺は指示された場所へ向かう
俺が席に着くと隣の人が声をかけてきた
その女性はとても綺麗な黒髪を背中の中ぐらいまで伸ばし、とてもスタイルが良く、何だか神聖な雰囲気を出していた
「私は神宮寺 美菜。よろしく、神奈くん。わからない事があるなら何でも言ってね」
少し、見惚れてたが、俺はすぐに挨拶を返した
「おう、よろしく。そしてありがとう」
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