ぐりみーぼーず

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巨大な竜のような、魚のような、もしかすればイルカやクジラのような哺乳類だったのかもしれない。 大きな一角を額に生やした長い全身の骨格は、今まで湖の底に眠っていたというのに骨の一つ一つが磁器のような滑らかな乳白色をして、キラキラと黄昏色の空を映していたの。 わたしたちは、この光景はもう一生忘れないと、そう思ったわ……。
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