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家の近くに、なかよし公園という小さな公園があった
人道りも少なく、錆びたブランコが一つあるだけの殺風景な公園だったから、誰も寄り付かなかった
だけど
私達は、ある時見つけた
その小さな公園に、
一本の満開に咲いた桜の木を‥
それはとても綺麗で‥
でも
誰かに見てほしい‥
気付いてほしい‥
と訴えかけているかのように咲き続ける桜の木は、どこか寂し気にみえた
こんなに綺麗に咲いているのに誰にも見てもらえないなんて可哀想
私達だけは、見にきてあげようって、三人の秘密の場所にすることにした。
渉と私と‥
彼方の‥
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