壱之冊

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「はぁ……」  私は日常につまらなさを感じていた。  絶えず私に告白してくる男(屑)共。私の本質も見抜かないで付き合おうなんて十世紀早いわ。  中にはそりゃ良い男も居たさ。  私の顔の広さを利用して、そいつの噂とか素性とか全部調べ上げた。  悪い噂は無かったし、性格も良かったし、顔も良かった。  ───でも、駄目。  そいつじゃ及第点にも及ばない。……まぁその及第点が満点なんだけど。  ともかく、そいつは学校じゃ男子のトップだったようで、私がそいつを振った事は学校中に広まり。  私はレズだと言う噂が広まった。なんでやねん。  私はレズじゃない。この際だからはっきり言っておこう。  私はちゃんと男が好きだし、興味もある。  勿論セ[規制]にも興味があるし好きな人が出来たら考えたりもする。  だから────── 「貴女とは付き合えません。ごめんなさい」 「そんな!お姉様!」 「誰がお姉様ですか」  この学校には、馬鹿と変態が多い。
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