犬継ぎ
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犬継ぎ
貴方は死を意識したことなど無いでしょう? ただ当たり前のように 今という時間を 享受しているのでしょう でも私はそれで良いと思う 目の当たりにしなければ 目を背ければ幸せでいられるから それでも死は貴方の思う 当たり前と同じくらい 当たり前にあって いつかは死を意識する様になるの それが自分の死であれ 他人の死であれね 私がそれを意識したのは 中学三年の夏休み 母が死んだ年の出来事だ
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