プロローグ

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例えばだ、 貴方がいつも歩いているT字路。いつもは右に曲がるところだ。 しかし、あなたはその日、なんらかの気まぐれで反対側に曲がってみたい、みようと考える。 なんてことはない、少し遠回りしたって対したことないさ。 たまにはこっちに行くのも悪くはない。 そこで偶然、道に落ちている百円玉を見つけ手にした貴方は、自分はなんてラッキーなんだ!と感じるだろう そう、ここでまた未来が一つ動いた。 こんな簡単に運命とはズらす事ができる。 そんなことあなたには知る由も無いのだが。 だが、次の瞬間、貴方は突然、走行中の車に跳ね飛ばされ、頭から脳漿やら血液やらを垂れ流す。あぁ、アンラッキーだな、いつも通りの道を行けばよかった。 なんて考える暇もなく死ぬ。
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