第ニ章 ~初仕事~

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「…仕方ありませんねぇ」 そう言って、ポケットから拳サイズのあるものを取り出した。 「とっておき、なんですがねぇ」       ・・ ピンを抜き、それを部屋に投げ込んだ。 地面にバウンドした次の瞬間。      ・・・・・・ それから、大量の金属片が飛び散った。 数秒の後、部屋を覗き込む虚識。 部屋では、コンクリートの壁に大量の金属片が突き刺さっていた。 「ベリルポイントさんから頂いたお気に入り、だったんですがね…また、お願いしてみますかね」 そう言いながら部屋を見回す虚識。 少し訝しい表情を浮かべる。 「血の跡は無し…だけど、気配は消えないか」 予想はしていたが…どうしようか? 間違いなく、一人居る…それも、暗殺部隊。 無視して進めば…軋識さんに余計な危険を与えてしまう。 零崎一賊として…虚識には、そんな選択肢は無い。 「落ち着かないと…考えろ…ん?」 足元を見て、何かに気付いた虚識。 はぁ…と溜め息を一つ吐いて、右手を自分の身体に当てた。 「やれやれ…また、皆に怒られちゃいますね、鍵織ちゃんからはビンタと説教…ですめばいいなぁ」
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