第ニ章 ~初仕事~

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「そう、でしたね…」 一度下ろそうとした腰を上げ、天を仰ぐ。 そして、自分の身体を触っていく。 「うん…まだ身体は動く、それに…」 今までとは違い、笑顔が見える。 「家に…皆が待ってるんでしたね」 残りの武器を確認して、ニコニコと笑い始める。 「そう思ったら…まだまだ、戦える、帰るために」 そう言って、ゆっくりと歩みを進める。 その足どりは、しっかりとしたモノだ。 「さて…それじゃあ、本日最後の…」 肩を回して、肉体を調える。 「零崎をひっそりと開始させましょうか!」 しっかりとした足どりで、最後の戦場に向かう。 ~その頃~ 「ふぅ…ようやく、片付いたっちゃね」 額に汗を浮かべた軋識は、木にもたれるながら呟く。 「全く…こんなに連携のとれた組織は面倒っちゃね」 自身の武器であるクギバットを地面に置き、汗を拭う。 「…虚識の奴は、大丈夫ちゃかね?」 気配は…やっぱり感じにくいな。 こんな時以外は、本当に便利なスキルだと思うんだが。 「銃声は止んだ…もしかして、ビルまで辿り着いたっちゃか!?」 軋識はクギバッドを背負い、全力で走り出した。 あの狙撃の後に…隊長は辛いだろう。 「くそっ…間に合えっちゃ!」
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