第一章 ~覚醒~

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否定されない所から考えると…そうか、俺が犯人か。 「あぁ…そっか、俺やったんすね」 「ふむ…驚かないのだね」 「はぁ…それは、あなたもでしょう?」 「その通りだね…所で、君はこれからどうするんだい?」 「いや…警察呼んで、自首かなぁ」 「止めときなさい、君はもう殺す事が当たり前なんだから」 「殺す事が当たり前…」 なんだそれは…まるで、俺が殺人鬼、みたいな。 「まぁ…行くところも無いし、フラフラとしますかね」 「では、私と一緒に来ないかい?」 「はい?」 この人と一緒に? 殺人鬼を一緒に連れまわす…普通じゃないよな? 「実は、私はあるコミュニティの長兄でね、名を零崎 双識という」 「零崎…双識…」 なんだろう…この名前に、今までに感じなかった親しみを感じる。 「それで、君に提案があるのだが…」 「なんで…しょうか…」 もしかしたら…この人が、俺の探していた人なのか? 俺が興味を持つ…俺が、親しみを感じられる人。 「私の弟にならないかい?」 「……………」 絶句するほどの変態だった。 しかし、結局付いて行く事にしたのだ。 この時、今までの俺は捨てた。 そして、俺にピッタリの名前 零崎 虚識 の名前を貰った。 そして、ここから家族の影響を受けたりしながらの俺の新しい人生が始まった。 零崎 虚識、バースデイ、だ。
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