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僕が目覚めたのは、朝だった。
ここがどこかも分からない。
自分は誰だ?
周りを見渡せば、花瓶に生けてあるコスモスが目に入った。
僕は、コスモス見つめていた。
ー忘れないでー
「…っ、!」
唐突に頭の中で声がした。
暖かく優しい、とても懐かしい声だった。
「いまのは…誰なんだろう。」
僕のつぶやきは、誰にも聞かれることなく部屋に溶けていった。
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