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口を押さえて。座りこんでいる雅くんを、一義くんは。少しづつ近づきながら。ゆっくりと。しゃがみました。
「雅紀先輩 包丁持って振り返ったら、びっくりしますよ」
雅くんは。一義くんの言葉を聞きながら。困った顔をしました。
「雅紀に食材を切るように、包丁を持たせたのは俺だ
恐いたんぽぽが、現れてびっくりして、包丁を持ったまま、ふりかえったんだろう」
幸喜さんが一義くんの言葉に答えて。雅くんの代わりに話ながら。側にあった野菜を、手に取りました。
「雅紀に人は、殺せない
殺さないだろう」
幸喜さんの言葉を聞きながら。
一義くんは。雅くんを見ながら。笑顔で、頷きました。
「出来ないですね 雅紀先輩には」
雅くんは。口はまだ隠したまま。困った顔のまま。頷きました。
「…雅紀先輩 たんぽぽって、顔はかわいいですよね」
突然?一義くんが、たんぽぽちゃんの顔について。雅くんに、言いました。
雅くんは、なんだろうと?一義くんを見ます。
「よく 芸能人とか お笑いの人とか
一般人の男でも言っている人達 いるじゃないですか」
言っている?事が解らず?一義くんが、何を言いたいのか。雅くんは解りませんでした。
「ドラマとかで チューした チューしたって、嬉しそうに話す芸能人とか
かわいい子からキスされたら、嬉しそうな顔をする ドラマで共演した人とか 芸人とか あの人達がテレビとかで、言っているでしょう」
ダン!!
「チューだと…」
ダン!!その音は、包丁でした。幸喜さんは。包丁を使って。雅くんの代わりに、食材を切っていたのだと。
一義くんと雅くんは、知りました。
音にびっくりして!!一瞬黙りましたが。一義くんは、雅くんの方を見て。続けて言いました。
「たんぽぽの顔は、かわいいから
キスされた事ぐらいで、いつまでも、たんぽぽに拒絶しなくても、雅紀先輩許してあげたらいいと、思いますよ」
一義くんは。雅くんの顔を見ながら話しました。
ダン!!
「雅紀は!!キスをされたのか!!」
かなり。驚いた声で!!幸喜さんが言いましたが。一義くんは、幸喜さんは見ないで。雅くんを見ていました。
自分を見ている。一義くんに。雅くんは、言いました。
「かわいくても イヤだ!!
キスは、好きな人としかしたくないです」
雅くんは。口を隠しながらですが。拗ねた顔をして。一義くんに、言いました。
一義くんは。雅くんをじっと。。しばらく無言で、見てました。
「雅紀先輩」
なんだよ!!と。した目で。雅くんは。一義くんを、見ます。
「僕も同じです
どんなにかわいくても キスは、好きな人にしか、したくないですよ~♪」
にこにこ♪と。一義くんは。雅くんに言いました。雅くんは。口を隠しながら。コクコクと頷きました。
「たんぽぽ お前が悪い
何しに来たのか知らないけど 帰れ」
一義くんは。にこにこした顔のまま。扉の先にいるたんぽぽちゃんに。言いました。
「えええーーーーーーーーーーー
ちょっと待って!!
本当にごめんなさいだけど 私の話を聞いて欲しいのーーーーーーーー」
たんぽぽちゃんは。雅くんにどうしても。伝えたい話があったから。
帰れと。言われても、帰れませんでした。
なんだろうと。一義くんは。たんぽぽちゃんの名前を呼ぼうとした時に。
「俺の話を聞け!!」
幸喜さんのでかい声が聞こえて!!
一義くんと。雅くんは。
幸喜さんの顔を見ました!!
聞くしかないと。二人は、思いました。
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