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ウィアー「すまない、遅れた」
お、やっと来たか。
ウィアー「って王女様?」
マリカ「ウィアー様?」
レイ「ちょっと待った!お前ら知り合い?」
マジで待てよ。何で国の王女とウィアーが知り合い何ですか!?
おっと、つい敬語になってしまった。
ウィアー「バルデイカ国のマリカ王女の誕生日パーティーの時に護衛の依頼を受けてな。その時会ったんだ」
レイ「いつの間に…俺なんかバルデイカ国から南東にある神丘の森に三才の頃からずっと住んでたんだぞ?」
マリカ「え?」
…まぁ、驚くよな。ずっと森に住んでた奴があんなに強かったら。
ウィアー「俺とレイは元は双子の兄弟だったんだ。だが父上は「子供は一人で十分だ」と言って、魔力が無かったレイの方を12年前に捨てたんだ…」
レイ「ま、その話は置いといて、早く城行こーぜ!お腹空いた」
ウィアー「…そうだな」
マリカ「あ、では案内しますね」
マリカはそう言うと、牢を出た。
レイ「歩くの面倒だな…」
ウィアー「そう言うなよ」
そこで俺はあるチート魔法を思い付いた。
レイ「ウィアー、マリカ。俺に捕まれ。あとマリカ、バルデイカ城をイメージしてくれ」
ウィアー「分かった」
マリカ「イメージ…ですか?やってみます」
二人が俺の肩に捕まる。それと同時に俺の脳内に見知らぬ城が映し出される。恐らくこの城がバルデイカ城だろう。
レイ「《転移》」
俺を肩に捕まる感覚を感じながら、静かに魔法名を言った。
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