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レイ「何をだ?つーか人の姿になって話して」
イオナ『別にいいが…笑うなよ?』
イオナはそう言うと、《グレイブホーン》から人の姿に変わった。
レイ「うわっ…美人…?」
イオナ「び、美人!?わ、我がか!?」
レイ「おう、笑うとこなんて何処もねぇよ」
イオナ「そ、そうか…あ、さっきの事についてだが…レイよ。魔王を倒してくれないか?」
え?デジマ?
レイ「え?何でだ?」
イオナ「魔王は今、この星を、否。全世界を破壊しようとしているんだ」
レイ「なっ!?全世界…だと!?」
イオナ「あぁ」
レイ「でも魔王ってお前らの王じゃ?」
イオナ「我等魔人族は昔から魔王を敵対視していたからな。ある日我の仲間が魔王が四天王の一人と会話しているのを聞いたらしい」
レイ「そんなことが…分かった。引き受けよう!」
イオナ「ありがとう…グスッ…」
イオナは俺の言葉を聞いた直後、突然泣き出した。
レイ「お、おい!?どうかしたのか!?俺が何かしたのならごめん!!」
イオナ「ち、違うんだ…ヒグッ…他の…国に行って、頼んだけど…ヒグッ…拒否されて…それで…お前が、引き受けてくれたから…ヒグッ…う、嬉しくてつい…ウゥ……」
レイ「そうか…辛かったんだな…逆に好きな人が居る国に乱暴して頼み込みにいくのが…辛かったんだな…」
俺はイオナを抱き締めながら言った。
イオナ「レ゛イ゛ィ…グスッ…」
うわっ。泣きながら上目遣い反則だろ…普通に可愛いし…つーか本当に魔人か?こいつ…。
レイ「今は泣け。溜め込まなくていいんだ。俺の胸の中でひたすら泣くといい」
俺今最高にクサイ台詞吐いてるww
イオナ「うぅ…ヒグッ…ぅぁ、うわぁぁぁぁぁん…!」
俺の服が涙でビショビショに…
ま、あとで新しい服でも創るか!ロングコート辺りでいいか!
そんなこんなで約数十分…周りの人は俺が城に戻ってって頼んでおいたから誰も居ない。居るのは俺とイオナだけだ。
レイ「ん、落ち着いたか?」
イオナ「うん…」
ありゃ?今女の子らしくうんって言わなかった?気のせいか?
イオナ「ありがと…お陰で吹っ切れたよ♪」
気のせいじゃない…だと?
レイ「何かさっきと感じ違くね?」
イオナ「あれは私が作り上げた魔人族流疑似人格だよ?」
レイ「そっすか…」
美人じゃなく美少女だな、こりゃ…ま!俺は美人でも美少女でも持ってこいだがなww
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