タイムスリップ①

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広美と一代は家が真向かいにある、いわゆる幼なじみだ。小さい頃から一緒にいたから普通に話せる。もし一代が幼なじみじゃなかったら?そう考えると広美には、話せる友達が誰もいないことになる。 そんな考えを掻き消すように、頭をブルブルと振って、広美は、一気に黒板の文字を消しにかかる。 「ねぇ、まだ終わらない?」 「あ、今終わるから」 一代はまだ、怒ったまんまのようだった。
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