タイムスリップ①

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男子生徒は?というと、竹内君を中心に、さっきバタバタと教室を出ていった。 「まったく竹内達は狡いよねぇ、片付け全部女子に押し付けるんだから、一体何様のつもりよっ」 一代がプリプリと怒っている。そんな一代に、少しだけビクビクしながら、広美は机を拭く手を止めて答えた。 「しょうがないよ~、いつものこと~、期待して、イライラするくらいなら、初めっから期待しなきゃいいのよ~」 一代が恐い顔して振り返る "あ、ヤバッ" 時、既に遅し、 「あんたねぇ、そんなんだからナメられるのよ、そもそも広美はさ、誰に対しても甘すぎるのよ」 「.............。」 「あぁ、イライラするっ」 一代は腹の虫の居所が頗る悪いらしく、ずっとブツブツ文句を言いながら片付けをしている。
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