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2XXX年、春。
今や世の中に溢れた人型ロボット「アンドロイド」。
流行りに流行って、僕もだんだん興味を持つようになっていた。
僕は科学が人よりほんの少しだけ得意な都立高校に通う、平凡な男子高校生だ。
僕の周りにはなぜかアンドロイド好きの男連中が多かったおかげで興味は関心に変わり、ついには「作ってみようか」という話になった。
「いよいよ始動するのか?ユウのアンドロイド。」
「ハハ、始動って大げさだな。電源入れるだけじゃんか。」
友人の言葉に僕は出来るだけ冷静を装った。
だけど内心、上手く作動するのかも半信半疑で不安と緊張の気持ちにほんのり期待が混じっている程度だった。
勿論、青春をかけて製作に尽力を注いだ「アンドロイド」、成功してほしい。
アンドロイドの完成品や手作りキットは高校生にとってとても手に届かない金額だが、パーツ一つ一つはどこにでもあるものだった。
僕は入学してすぐ科学研究会の部長になったため、友人の協力もあり容易にパーツを手に入れることが出来た。
高校に入ってすぐに製作を始め、卒業間近にしてやっと完成した。
「そんなものに熱を入れず勉強しろ」と言われるのが嫌で勉強を優先していた為に予定より時間がかかった。
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