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彼と初めてあったのは13年前、まだ私たちが保育園にいたころだった気がする。
初めの印象はとても泣き虫で弱い…泣き袋があったからかな?とにかくよく泣いていた。
だけどその分、人に優しかった。
「みやむら みすず?」
「なによ!みすずのなまえをかってにいわないでよ」
ひどく私が怒っていたということは覚えている。
だけど、
「きみのなまえのみすず?……うん、いいなまえだね。」
―――かわいいよ!!
今を思うとものすごく普通のお世辞だったと思う。
けど、まだ5歳の私には恋に落ちるのには簡単なことだったに違いない。
―――これが私の“妹尾 水樹(せお みずき)”に対する“初恋”
けど、所詮は何も知らない子供の恋心
何があったでもなく私達は仲良く遊んだりしたっけな
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