風の囁き

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数年が過ぎ 未だ私の胸にはポッカリと、大きな穴が空いていた。 そんな私の所に風の神が訪ねてきた。 「こんにちは♪ 今、良いかしら~」 と言いながら 私の近くに腰をおろした。そんな彼女に私は目を合わさないで質問をした。 「あの、どのようなご用件で?」 「風の噂を聞かせに……かしら♪」 「風の噂?」 「えぇ………、知ってるかしら? フレー君人間の娘に捨てられて姿を眩ました噂を…」 私は驚きのあまり風の神の方を向いてしまった。 「あら、やっとこっちを向いたわね♪」 「あ、あのフレーは姿を眩ましたって………」 「えぇ この世界、アスフェルにはいないわね…」 「いったいどこに………」 「二つの可能性があるわね♪ 一つ考えられるのは新しい世界が 出来上がっていて、そっちに行ってしまったか……… もう1つは命をたったか………」
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