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「あの~だめ、ですか?」
と聞いてみる。
ノースはハッと我に帰り私の問いかけに答えてくれた。
「えっと~散らかってますし、貧しいのであまり豪華なおもてなしは出来ませんよ……」
「そんなこと気にしません!
だから………私を貴方の家に泊めてください」
と言う。
ノースは渋々と言った感じで了承してくれた。
………………………………
私たちは教会から離れた所を歩いている。
ノースはチラチラと私を見てはまた前を向く、
ノースの顔が少し紅い…
どうしたのだろ?
そう思い、聞いてみることにした。
「あの~ノース、私の顔に何か付いているのですか?」
そう聞くとノースは私の方を向くと、着ていたローブを脱ぎ
私に被せた。
「あの~ノース?
顔が紅いですが病気ですか?」
と首を傾げると
ノースの顔が一段と紅くなる。
「い、いえぇこれは
なんと言いますか!ミリア様が…………」
と最後ゴニョゴニョと言うので、聞き取りやすいように顔を近づけた
「うぁぁ!!」
そう悲鳴を発しながらノースは後ろに倒れた。
私は彼に駆け寄り、その場でしゃがむ。
「大丈夫?」
そう声をかけると………
「ミリア様その~……
言おう言おうと先程から思っていたのですが………
どんどん先に進むにつれて
伸長がお小さくなられているようで………その~………」
ノースはあらぬ方向を見ては顔を紅くし、チラチラと見てくる。
「あの!
チラチラと見るのは失礼だと思いますが!」
そう私が言い放つと
完全に私とは違う方を向く。
「あのミリア様………伸長がお小さくなられて、服のサイズがその~…大きいようで………さっきほどから胸元が………」
そう聞き自分の胸元を見る
………私は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして悲鳴を上げた。
「気付いていたなら何故、早々に知らせてくれなかったんですか!?」
そう怒鳴ると
「えっと!す、すみません!」
そう謝るノース
私は私でその場にうずくまり、ローブを被っていた。
こうなると私は先に進めなくなる。
ノースも困ってるようだった。
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