1つの可能性を信じて

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数時間がたち、ノースは何かを思い付いたようだ。 うずくまる私のもとに来て 「あのミリア様、今から転移魔法を行いますので、私に掴まってください」 「そう言う魔法があるのだったら、早く思い出してください!!」 と怒る私を後目に 苦笑いをしながら転移魔法の準備をしている。 しばらくし、 準備が出来たのだろう、うずくまる私を抱き抱え転移魔法を発動する。 すると辺りは光に包まれる 眩しさのあまり瞼を力一杯瞑っていると、ノースの声がした。 もう転移は終わったのだと思い瞼を開いた が、そこは暗闇に包まれていた。 何処からかノースの声が聞こえる。 「私はここです!!」 そう大きな声で叫ぶと 暗闇から急に光が差し込み辺りが明るくなった。 私は目を細めて、光の先を見てみた。
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