ミリアとフレー

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私はそれを思いだしフレーに 「だ、駄目だよ!人間はダメ!絶対の絶対に駄目!!」 と言いながらその場に立ち上がった。 フレーは私を見上げながら 「駄目なのは知ってる………でも……」 そう言うフレーは私の顔を見ないで目線を泳がせている。 そんなフレーを見ながら 私は更に 「駄目なものは駄目!!それにその子、絶対フレーを騙して不幸にする!!」 そう言い切ってしまった………。 流石に好きな子を悪く言われ怒ったのだろう フレーは無言のまま立ち上がり私に向かって歩いてきた。 ぶたれる覚悟はあった。 だが私が想像していた事は起こらず、変わりにこう言われた。 「彼女はそんな事しない、彼女に会ったこともないのに憶測だけで言わないでほしい」 そう言うと私の横を通り 追い抜いた所で 「ミリアだったら“頑張ってね!” って言って応援してくれると思ってた………」 そう言うとそのまま何処かに行ってしまった。 その日からフレーは私の所に訪ねて来なくなった。
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