風の囁き

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改めて風の神に尋ねた。 「フレーの事は誰からお聞きになられましたか?」 「そうね~ 一週間くらい前にね、神が下界に下り人間の娘と密会をしていると長に連絡が来たの。 調査してみると石の神のフレー君って事が分かり、長の所に連れてこられたの」 私はそんな事知らなかった………。 「あ、あのフレーはどちらに………」 風の神は言いにくそうに 「ついさっき会議で決まったことなんだけど…フレー君は天神界から追放になったわ」 「つい…さっき?………」 風の神は頷きながら 話を続けた。 「人間の娘と密会していたのは事実で、人間の娘に自分の力を分け与えたかの議論だったの………」 「そ、それで!!」 また私は立ち上がり風の神の肩に手を乗せ続きをせがんだ 「それで、力は与えてはいない事が分かり、人間の娘と会うのを止めろと言われたけど……… それは出来ないと言い放ち、長の怒りに触れ 天神界から追放ってわけ」 その話を聞き終えると 私は天神界の門の境を目指し走り出した。
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